AGSの必要性

地域を超え、専門を超えた学術協力の必要性

地球環境と人間活動の全体をテーマとして、環境への負荷を削減しつつ持続的な発展(Sustainable Development)をめざすという課題は大きく複雑であり、個別の科学技術や政策、また、単独の大学、組織、地域、国家機関だけでは解決への有効な施策を提案することは不可能に近く、国際的で総合的な取組みが必要とされていた。

1990年代前半、持続的な発展への国際的・学際的な大学の取組みの重要性を感じていたスイスの実業家で慈善財団を主宰するシュミットハイニー博士から基金の助成提案があり、スイス連邦工科大学学長のヤコブ・ニュイシュ学長、東京大学吉川弘之総長、MITチャールズ・ベスト学長が人間地球圏の存続を求める国際学術協力AGS(Alliance for Global Sustainability)を始めることに合意した。1994年よりアジア、欧州、米州の三極を代表する3大学間で地球環境問題の広い分野で共同研究が開始され、1996年10月には三大学協力協定が締結されて正式にAGSがスタートした。2001年第2期AGSのスタートにあたって、スウェーデンのチャルマーズ工科大学が加入し、4大学体制となった。