アジアにおける心理的な持続可能環境についての基礎的研究

平成18年度 成果一覧

山口 勧(東京大学大学院人文社会系研究科社会心理学専攻 教授)
森尾 博昭(東京大学大学院人文社会系研究科社会心理学専攻 助手(現: 札幌大学経営学部准教授))
福沢 愛(東京大学大学院人文社会系研究科 修士課程)
澤海 崇文(東京大学大学院人文社会系研究科 修士課程)

要旨

心理的に持続可能な環境とは、人々の主観的幸福感の高い環境と定義できる。ここでは二つの研究で心理的な幸福感の構造およびそれと関連するものを調べた。研究1の結果は自律が心理的な幸福感の要素として、他のものと異なった特性を持っていることを見出した。また、研究2でも、自律と密接に関連している個人のコントロールが環境コントロールの方法としてあまり好まれないということが示された。こうした結果およびマレーシアにおける聞き取り調査の結果や中国人についての聞き取り調査の結果は、心理的幸福感と自律との関係はアジアでは異なっていることを示していた。

キーワード

心理的幸福感、コントロール、自律