アジア農村地域における市場経済化と科学物質曝露の相互関係

平成19年度 成果一覧

梅崎 昌裕(東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻 准教授)
渡辺 知保(東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻 教授)
吉永 淳(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻 准教授)
関山 牧子(東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)  特任助教)

要旨

中国をはじめとするアジア諸国の農村部では,在来農耕から換金作物栽培への転換が急速にかつ広範に進行している.こうした農村の市場経済化は,農薬や食品添加物など化学物質の地域生態系への導入と放出・蓄積という側面をともない,農村部に居住する住民の健康・生存の持続性のみならずそこで生産される食品の安全性にも影響することが懸念されている.本研究課題では,さまざまな市場経済化のレベルにあるアジア地域の6カ国の農村部にある村落を対象に,生業転換とその環境影響を記述的に整理し,さらには多変量解析による一般化のための分析を通して,アジア地域において進行する生業転換と化学環境転換との相互関連性を明らかにした.

キーワード

化学物質曝露、生業変容、健康影響、換金作物、アジア