インドにおけるアジア型風力発電技術の普及シナリオと都市の多様性

平成21年度 成果一覧

荒川 忠一(東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 教授)
飯田 誠(東京大学大学院先端科学技術研究所 特任准教授)
井上 智弘(東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻特任研究員)

要旨

本研究では、アジア型風力エネルギーシステムの構築を目指し、インドを事例対象とし、風力エネルギーの最新事情について調査研究を行った。インドは伝統的に風力エネルギーの導入に積極的であるが、新興国としての脆弱なインフラシステムや貧困問題に加え、各州の制度の違い、文化的多様性、偏在する風力エネルギーなどの地形特性など、様々な課題が顕在化している。地域ごとの問題を明らかにしつつ、制度の統一化や、優遇税制、電力網整備などを進めるなど、都市の多様性に応じた技術の導入が求められている。風車の技術は欧州に適合したものが輸出されてきたが、近年では日本で培われた日本型風車ガイドラインにもみられる、台風や山岳地域の気象条件にも適合する技術やその方向性を睨んだ製品の開発が進んでいる。インドが直面する課題にもみられるように、それぞれの地域に適合した風力エネルギーシステムの構築が求められている。

キーワード

アジア型風車、技術ロードマッピング、インドへの技術移転

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