ネパールにおける近代化の世代間関係への影響に関する実証研究-同居子との関係が高齢者の精神的健康に及ぼす影響-

平成20年度 成果一覧

甲斐 一郎(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻)
Gautam Ramraj(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻)
斎藤 民(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻)

要旨

2000今後開発途上国において急速な少子高齢化が予想されるが、高齢者への公的サービス基盤は未整備であり、高齢者支援のあり方を検討することが重要と考えられる。本研究では、子どもとの世代間関係が高齢者の精神的健康に及ぼす影響を検討した。ネパールのカトマンズ市における調査の結果、息子やその妻との世代間関係が高齢者の精神的健康に統計的有意な影響を及ぼしていた。さらに否定的関係がある場合でも、情緒的支援授受があり将来の介護的支援が見込める場合には精神的健康が良好に保たれていた。今後世代間の理解を深めるとともに、肯定的関係を促進することが有効な可能性が示唆された。

(キーワード)

世代間関係、高齢者、ネパール、精神的健康

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