中国における揮発性有機化合物からの二次有機エアロゾル生成過程

平成19年度 成果一覧

小池 真(東京大学 理学系研究科地球惑星科学専攻 准教授)
大原 利眞(国立環境研究所 総合研究官)

要旨

大気中のエアロゾルは、大気質や気候変動などの大気環境に影響を与える重要物質である。本研究では、H18年の7-9月に中国広州の珠江デルタ地帯(都市域と郊外域)および北京近郊(都市域と郊外域)において、北京大学等との共同で空気採集および揮発性有機化合物(VOC)等の濃度測定を実施した。3次元化学輸送モデルを用いた解析の結果、北京市内で観測された高い濃度のVOCや100 ppbvを超えるようなオゾン濃度は、VOCの発生源データや、VOC等の光化学的生成により、それぞれ説明できることが分かった。一方において、二次有機エアロゾルは大きく過小評価することが明らかとり、現在の有機エアロゾルの生成メカニズムに大きな不確定性があることが示された。

キーワード

広州、北京、VOC、オゾン、エアロゾル