中国内蒙古の砂漠化地域における緑化技術の開発

平成21年度 成果一覧

福田 健二(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻 教授)
田中(小田)あゆみ(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻 客員共同研究員)
臼杵 裕之(東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻 博士課程)

要旨

ヒノキ科低木の臭柏(Sabina vulgaris)は,中国半乾燥地における主要緑化樹種である.臭柏の実生更新 技術確立に向けて,臭柏の生理特性を調べた。臭柏種子は硬実休眠を持ち、発芽には硫酸処理が効果的であ った。臭柏成木の結実率は地下水面から遠い個体で低く,その原因は無機養分不足であった.これらの結果 から,臭柏種子を地下水面に近い個体から採取し,硫酸処理後に播種,庇陰下で生育させることで実生苗を 生産できると考えられた.臭柏実生は低木の庇陰下でのみ生育し,その両者の根にアーバスキュラー菌根菌 が共生していた.

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