乾燥地域における淡水資源確保・管理に向けて -アスワンハイダム地域の水循環と地表水・地下水・大気間水移行の定量化-

平成18年度 成果一覧

橋口 祥治(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻 修士課程)
徳永 朋祥(東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻 准教授)
Mohamed Khalil(National Research Institute of Astronomy and Geophysics, Egypt)
Mohamed Metwaly(National Research Institute of Astronomy and Geophysics, Egypt)

要旨

人口増加と砂漠化による深刻な水不足が懸念されるエジプトにおいて,水供給量を増加させる手段としてナセル湖から涵養される地下水の利用可能性を検討した。湖の水位の変動データを利用して現在までに地下水がどのように浸透しているかを推察した後,湖から離れた地点において地下水を揚水するシミュレーションを行った。ナイル河の流域であった湖の中央部より10km離れた地点で単位奥行き(1m)当たり日量1,380m3の揚水を行う場合は揚水量と涵養量がつり合い,持続的に揚水を行える可能性が示された。

キーワード

アスワンハイダム、ナセル湖、ダム浸透水、灌漑揚水