品質情報連鎖に基づいたプラスチックリサイクルのシステム設計

平成19年度 成果一覧

中谷 隼(東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 助教)
平尾 正彦(東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 教授)

要旨

使用済ペットボトルのマテリアルリサイクルを対象として,品質情報連鎖に基づいたプラスチックリサイクルのシステム設計の枠組みを構築した.リサイクルプロセスのインプットとアウトプットの品質を関連付ける「品質変換行列」を記述し,各市町村における使用済ボトルの意図した用途への適用可能性の検討を可能とした.リサイクルプロセスにおける燃料使用量を品質変換行列に付随させることで,同時にCO2排出量と化石資源消費量も評価できる枠組みとした.使用済ボトルが意図した用途からの品質要求を満たさなかった場合,線形計画を利用して改善されるべき品質項目やリサイクルプロセスに加えられるべき単位プロセスが特定されるとともに,品質要求を満たした場合のCO2排出量と化石資源消費量が同時に評価されることによって,多面的な判断基準に基づいたシステム設計を可能とした。

キーワード

品質情報連鎖,使用済ペットボトル,マテリアルリサイクル,品質要求,線形計画