地域的気候に関する大気質変化の化学

平成12年度 成果一覧

幸田 清一郎(東京大学工学系研究科 化学システム工学専攻教授)
秋元 肇(東京大学 先端科学技術研究センタ-教授)

要旨

機構と大気質の相互関係の研究の一環として、エアロゾルと大気微量化学種に関する実験的研究とデ-タ集積を行った。大気化学に関係するいくつかの化学種の取 り込み係数、特にヨウ素の取り込み係数をインピンジングフロ-法によって測定し、接触時間120 ms、293 K、pH=5.6において(3.7±0.2)x10-4の値を得た。この値はヨウ素の水溶液中での加水分解反応に基づいて解釈できる。また、拡散と溶液中の反応を考慮した取り込み係数の数値的な解析法を確立した。さらに、不均一化学反応を取り込んだ大気モデル研究への応用に最も適した取り込み係数を提供することを目的として、海塩粒子上への大気微量成分の取り込み係数に関して、文献値の比較・検討を行った。