地球環境の変遷とアジアの食糧生産

平成13年度 成果一覧

川島博之(東京大学 大学院農学生命科学研究科助教授)

要旨

人口増加が著しいアジア地域において、食糧増産が主要河川の水質に及ぼす影響を評価するための数理モデルを作成した。このモデルはアジア全域を緯度・経度ともに0.5°のグリッドに分割し、グリッド毎に水収支と食糧生産に伴う窒素収支を求めるものである。河川水質は水中の窒素濃度で代表している。現在、アジアの主要河川流域全体で発生している負荷量は2,180万トンと推定されるが、現状においても黄河などでは汚染が深刻している。今後、経済発展に伴う都市化と動物性タンパク質の需要増大につれて、深刻な水質汚染がアジア全域に広がるおそれがある。

キーワード

アジア主要河川、食料需給、窒素バランス、数理モデル