大気エアロゾルの組成解析と環境影響評価

平成20年度 成果一覧

戸野倉 賢一(東京大学環境安全研究センター 准教授)
神戸 康聡(東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 大学院生)

要旨

2008年春季の東京において,黄砂を主とした単一エアロゾル粒子の実時間観測を行った。大陸から輸送される汚染大気中のエアロゾル粒子の化学成分を個別粒子解析し,粒子の化学成分の特徴について調べた。日本に飛来して沈着する黄砂エアロゾルの個別粒子の質量スペクトルから窒素酸化物や硫黄酸化物由来の信号が示された。これは,黄砂が日本に飛来する際に,中国や韓国の都市域や工業地帯の上空を通過する際に,酸性成分物質がアルカリ質である黄砂粒子に吸着されていること示している。2008年夏季の東京においては,2種類のエアロゾル質量分析装置を用いて,エアロゾルの化学成分解析を行い,夏季東京都市で漸増している光化学スモッグの発生機構について考察した。

キーワード

都市大気,エアロゾル,黄砂,光化学スモッグ

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