大気微量物質モニタリングによる都市大気質評価

平成22年度 成果一覧

戸野倉賢一 (東京大学環境安全研究センター准教授 
現所属:東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻教授)

要旨

温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の安定同位体比は排出起源により異なるため、発生源の特定や二酸化炭素の大気循環を把握するためには安定同位体比のリアルタイム計測が有効である。近年、レーザー吸収分光法を応用した安定同位体比の計測が注目されている。この手法では計測対象化学種の吸収振動回転線を適切に選択すれば、他の化学種の干渉なしに計測することができ、サンプルガスを直接導入できることから、連続計測が可能である。本研究では、二酸化炭素安定炭素同位体に焦点をあて、2 μm帯の近赤外領域において、波長変調吸収分光法と光路長約30 mの多重反射セルを組み合わせ、簡便にリアルタイム計測できる高精度な装置の構築を行ってきた。計測精度が安定同位体比質量分析計とほぼ同等(<0.1‰)になったことから、新たに構築した装置を用い、大気中のCO2の安定炭素同位体の連続計測を行った。

キーワード

大気環境、都市大気、地球温暖化、温室効果ガス、二酸化炭素

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