専門知識の共有・探索・綜合基盤EKOSSにより、Sustaunability Science知識ネットワーク構築

平成19年度 成果一覧

スティーヴェン・クレイネス(東京大学総括プロジェクト機構学術統合化プロジェクト(ヒト) 准教授)
郭 維森(東京大学総括プロジェクト機構学術統合化プロジェクト(ヒト) 研究員)
梶川 裕矢(東京大学工学部総合研究機構 助教)
ブライアン・ケンパー(東京大学大学院情報理工学系研究科 研究員)
中村 豊(三洋メトロジクス株式会社)

要旨

我々は、東京大学を始め、各研究機関で実施されているSustainability Scienceにおける研究成果を統合するウェブシステムの実現に向けて、新たなグラフ可視化ツールを開発した。本ツールは、各研究課題間の意味的な距離を計算することにより、研究者間の関係をグラフとして可視化するものである。本ツールを、既に開発を終えているEKOSSシステム、ならびに、EKOSSを用い構築されているSustainability Scienceの知識ネットワークと統合する。本報告では、「グラフ可視化ツール」の基本的な機能や、想定するアプリケーション、今後の開発課題について述べる。また、東京大学の知の構造化センターとの共同研究による、ウェブサービス技術の適用についても論じる。最後に、EKOSSシステムを用い、エネルギーや持続可能な社会の実現に関連する東京大学の研究者の研究課題のセマンティック記述を約75件登録したので報告する。この意味論的記述は、Sustainability Scienceにおける知識を表現するために我々が開発したSCINTENGオントロジーの概念や理論構造に基づいて作成されている。
以上のように構築したSustainability Science知識ネットワーク、EKOSS上で作成されたセマンティック記述を用い、相互関係や理論的な推論といった探索的な解析の支援を行うことが出来る。グラフマイニングによる帰納論理学的な推論などを適用することで、複数の異なる研究プロジェクト間のつながりの把握、知識の統合化や、新たな知識の生成が可能になるものと期待できる。今回は、そのような目標に対する我々の進捗を報告する

キーワード

専門知識,知識ネットワーク,知識統合,セマンティックサーチ,知識記述,Sustainability Science