巨大都市江戸と燃料エネルギーの供給=消費構造

平成20年度 成果一覧

吉田 伸之(東京大学大学院人文社会系研究科日本史学 教授)
冨善 一敏(東京大学大学院経済学研究科 特任講師)
武部愛子(東京大学大学院人文社会系研究科 博士課程)
江下以知子(東京大学大学院工学系研究科 博士課程)

要旨

日本近世の巨大都市江戸の厖大な燃料需要を賄う、周辺諸地帯の薪炭生産や物流の構造と、江戸における供給・消費システムの全体像を把握することが本研究が目指す課題である。今年度は、特に江戸周辺諸国の内、下総を中心に、内陸部の利根川-江戸川舟運のルート(奥川ルート)を介して江戸へと搬入される「奥川薪」を取り上げた。中心的な素材としたのは、淀藩下総分領に含まれる印旛郡竜腹寺村(本埜村)海老原家文書などである。海老原家は、19世紀前半に当該地域で大量の薪を集荷し、江戸へと創出する有力な荷主(山方荷主)として活動した。これに注目することで、近世後期におけるおける奥川薪の流通構造の特質について考察した。

キーワード

富良野,持続可能性,地方自治体,問題構造化,公共政策