廃棄物処分場等における粘土質硫化岩石土壌の 物理化学的-微生物学的反応過程の相互作用に関する研究 ― 岩盤内割れ目の浸透流モデル ―

平成12年度 成果一覧

山冨 二郎(東京大学大学院 工学系研究科地球システム工学専攻教授)
登坂 博行(東京大学大学院 工学系研究科地球システム工学専攻助教授)
茂木 源人(東京大学大学院 工学系研究科地球システム工学専攻助教授)
徳永 朋祥(東京大学大学院 工学系研究科地球システム工学専攻助教授)

要旨

廃棄物処分施設を地下に設けたとき,岩盤の中に天然に存在する割れ目を流れる浸透流の水力学的メカニズムを明らかにしなければならない。というのは,廃棄物周囲の膨潤性粘土鉱物からなる1次バリアに問題があったときに,岩盤は天然の2次バリアとして,有害物質を吸収することが期待できるからである。それ故,岩盤内割れ目の浸透流モデルは,トータルとしての,地下廃棄物処分場の安全性を維持するためにも,評価するためにも欠かすことができない。本研究では,地下深部で高い応力が作用しているときには,岩盤割れ目は一部閉じた状態となっているはずであることを考慮して,地下浸透流について研究を行った。開いた割れ目に当てはまるであろう平行平板モデルとこれから導かれる流れの三乗則は当てはまらないはずである。理論的な考察を基にして,一部閉じた割れ目に当てはまる流れの非三乗則を提案した。