循環型社会と循環資源の越境移動 ―国際的視野に立った制度設計のあり方―

平成15年度 成果一覧

柳田辰雄(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
井上真(東京大学 大学院農学生命科学研究科 助教授)
佐藤仁(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授)
岩橋健定(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授)
山下英俊(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助手)

要旨

我が国では、持続可能な社会の構築に向けた具体的方策の一つとして、循環型社会の形成を政策目標としている。しかし、自由貿易によって天然資源や製品の無制限な越境移動が行われている現状を前提とすれば、廃棄物や再生資源だけを国内で閉じて循環させることは困難である。国内で生産が行われているからこそ、その製品を使用した後に国内でリサイクルすることが可能となる。本研究では、家電リサイクル法に基づくテレビのリサイクル制度の限界点を、実態調査に基づいて明らかにする。これを踏まえ、国際的な物質循環を念頭に置いた廃棄物・リサイクル政策のあり方について、拡大生産者責任概念をさらに拡張し、国産再生資源含有率基準を国際的なマニフェスト制度によって担保するという新たな国際制度を提案する。

キーワード

循環型社会、循環資源の越境移動、拡大生産者責任、家電リサイクル