持続可能な気候変動対策の形成確保

平成19年度 成果一覧

村山 麻衣(東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻 博士課程)
國島 正彦(東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻 教授)

要旨

国際的に気候変動対策がなければ温室効果ガスは削減されないが、国や地域単位、企業のそれぞれのローカルな対策の集積が求められる。本稿では、多様な関係主体の問題の捉え方の差異に着目している。一点目に、二酸化炭素回収貯留・原子力・森林・交通の国際交渉における利害対立の問題をゲーミング手法によってモデル化した交渉ゲーム“Another COP”を実施し、技術対策と交渉に関する議論を喚起する教育ツールとしてゲーム設計の有用性があることが確かめられた。二点目に、技術移転に関する国際交渉における対立の構造を、各国の見解書をもとに、交渉における論点が定まり難いこと、および技術移転に対する認識として、先進国は民間ベースを重視し、途上国は国際的枠組みを重視する点に差異があることが明らかにされた。

キーワード

気候変動対策、国際交渉、利害関係、技術移転