持続社会開発における媒介としてのODA事業:インフラの副次的効果を分析する視点

平成19年度 成果一覧

ピッチ・スティラワッタナ(日本学術振興会  ポスドク研究生)
湊 隆幸(東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学専攻 准教授)

要旨

特定の問題を解決するために導入されたはずのインフラが、当初は意図されなかった効果、つまり、副次的作用を社会に及ぼす場合がある。この研究は、インフラが及ぼす単なる物理的・経済的効果にととまらず、導入されたODA事業が及ぼす当初は意図されなかった効果を考慮することにより、インフラ開発と社会の持続性の関連についての新しい視座を示すことを意図したものである。ここでは、ニーズの策定、導入の意思決定、および施設の供用に着目し、インフラ事業の開発段階(時間軸)において、従来の事業評価で見落とされていたODAインフラの副次的効果の事例研究を行った。また、技術哲学分野における研究から得られた洞察を実際の事例の観察に当てはめて考察することを試みた。

キーワード

ODA Projects, Sustainable Development, Infrastructure, Secondary Effects, International Cooperation