日本の環境事例に基づく英文教材化の研究

平成15年度 成果一覧

佐藤 仁(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授)
井筒 沙美((株)日輝)
趙 公章(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 産学連携研究員)

要旨

本プロジェクトでは、国際的な環境教育の促進(特に、Youth Encounters on Sustainability)に資する目的で、英語による大学院レベルでの演習で利用に耐えうる日本の環境事例に基づくケース教材作成を試みた。具体的には、オゾン破壊法の立法過程におけるNGOの関与に関する事例と、吉野川第十堰改築事業計画および愛知万博会場計画を素材として環境アセスメントのあり方をめぐる教材である。事例教材をもちいた教育のメリットについては、すでに多くの研究が蓄積されており、ここでは最低限の解説にとどめた。国際環境教育の推進において日本の事例が紹介されるケースは非常に少ない。日本には公害経験にかぎらず、環境にかかわる豊かな経験の蓄積があり、こうした蓄積を英語で紹介し、教育の素材をして利用していく体制を整えることは急務であると同時、AGSの果たすべき重要な役割の一つであると考える。

キーワード

英文教材、ケースメソッド、NGOの政策関与、愛知万博、吉野川河口堰、住民参加