有機反応媒体の再構築に基づく環境調和型プロセスの開発

平成15年度 成果一覧

小林修(東京大学 大学院薬学系研究科 教授)
真鍋敬(東京大学 大学院薬学系研究科 助教授)

要旨

本研究の目的は、現代有機化学における重要研究課題である「高効率的反応系の開発」を実現し、クリーンな環境調和型システムを開発するための方法論を確立することである。本年度は昨年に引き続いて種々の新反応システムを開発した。すなわち、(1)反応媒体として水に着目し、水中での反応を可能にする新触媒システムの開発。(2)高度に組織化された触媒を用いる高立体選択的合成反応の開発。(3)有機合成の反応場としての微小空間の活用。これらの成果を更に発展させることにより、有害廃棄物を出さずに有害な有機溶媒を全く使用しない、クリーンな環境調和型システムの開発が期待できる。

キーワード

環境調和型システム、水中反応、高分子触媒、不斉反応、微小空間、有機合成