東アジアにおける光触媒ネットワーク形成のための知的インフラづくり

平成16年度 成果一覧

橋本 和仁(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
馬場 靖憲(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
鎗目 雅(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授)
後藤 晃(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)

要旨

光触媒研究活動における知的インフラ形成に大きな役割を果たす産学連携を定量的に分析した。ISIのCitation Indexから得られる論文情報を基に組織の産学官の振り分けを行うことで、論文データを用いた全世界規模の産学官連携分析をした。その結果、論文発表機関のうち産・学・官が占める割合は、1980年から2003年までの平均で、学:68.0%、産:5.9%、官:26.1%であった。一方、被引用数上位10組織の共同研究組織は平均で、学:52.9%、官:28.4%、産:18.8%であった。上位組織においては企業との共同研究の割合が相対的に非常に高いことがわかった。東アジアの知的インフラを考えるうえで無視できない中国における研究動向に関しては、中国科学院は論文数で世界2位にランクされるも被引用数ではランク外である。被引用期待値を使用した分析においても中国科学院の被引用回数は出版年を考慮しても相対的に少ない。しかも自己引用数が他組織と比較して著しく高いため現段階では中国科学院は2000年頃から論文を多量に出版しているが、その科学的インパクトは小さい。

キーワード

知識、ネットワーク、ビブリオメトリックス、光触媒、中国科学院