東アジアにおける広域大気汚染の影響評価

平成18年度 成果一覧

中島 映至(東京大学 気候システム研究センター 教授)
向井 真木子(東京大学 気候システム研究センター)
木本 昌秀(東京大学 気候システム研究センター)
高橋 正明(東京大学 気候システム研究センター)
住 明正(東京大学 サステナビリティー学連携研究機構 教授)
柴崎 亮介(東京大学 空間情報科学研究センター)
上田 完次(東京大学 人工物工学研究センター)
小川 雄一(東京大学 高温プラズマ研究センター)

要旨

東アジア域におけるエアロゾルの光学特性を大気大循環モデルで計算し、地上観測結果と比較した。その結果、東シナ海域でも波長550nm での光学的厚さが0.2 から0.6 と言う大きな値を取ることがわかった。また、一次散乱アルベドも0.9程度と小さな値を示した。モデル計算値はこれらの観測事実を説明することができた。特に沖縄域では、中国南部や東南アジアからの影響も顕著であることがモデル計算結果から示唆された。さらに全天日射量の長年変化を北京と武漢で調べたところ、顕著な減少傾向が見いだされた。また、特異な季節変化をしていることもわかった。混合層モデル実験を行ったところ、これらの減少傾向は、人為起原エアロゾルの直接効果が最も大きな役割を果たしていることがわかった。

キーワード

東アジア、大気汚染、エアロゾル、気候変化、地球温暖化