東南アジア巨大都市周辺部の 農村・緑地環境の変容とその制御に関する研究 ~バンコク首都地域BMAを事例として~

平成12年度 成果一覧

武内 和彦(東京大学大学院 農学生命科学研究科生圏システム学専攻教授)
恒川 篤史(東京大学大学院 農学生命科学研究科生圏システム学専攻助教授)
村上 暁信(東京大学大学院 新領域創成科学研究科環境学専攻助手)

要旨

急速な都市拡大が続くバンコク首都地域BMAを対象として、巨大都市化がもたらす緑被変化や都市農村混在の地域的影響において、土地区画ごとの土地所有変化および土地利用形態といった人間活動単位の社会特性がどのように反映されているかを把握した。とくに都市化の最前線にあたる25~30km圏での都市的土地利用と農業的土地利用の共存が将来的なBMA全体の緑地環境保全上重要であることが示唆されるとともに、都市農村混在地域では土地利用形態ごとの土地所有の細分化が地域の緑被率に影響を及ぼしていることが明らかになった。今後都市農村混在地域では、最適土地区画規模や緑被率といった量的基準を考慮に入れた土地利用の誘導が緑地環境保全上有効であると考えられる。