林分動態の長期モニタリングに基づく択伐林の持続可能性評価

平成22年度 成果一覧

尾張 敏章(東京大学大学院農学生命科学研究科附属北海道演習林講師)
鈴木 牧 (東京大学大学院農学生命科学研究科附属秩父演習林 講師)
梶 幹男 (東京大学大学院農学生命科学研究科 名誉教授)

要旨

東京大学北海道演習林で約40年間の林分動態が記録された33か所の試験地データをもとに,択伐林の持続可能性を評価した。森林生態系の生産力に関する4指標のうち,立木密度と成長量は期首と期末との間に有意な差がなかった一方,林分蓄積と収穫量は有意に増大した。樹種多様性に関する2指標のうち,樹種数は期間中に不変であり,多様度指数は増大した。本試験地では,施業による人為撹乱の影響が最小化された結果,長期にわたって多様性の高い林分が維持されたと考えられる。

キーワード

択伐施業,持続可能な森林経営,林分推移,森林生態系の生産力,樹種多様性

PDF