森林映像デジタルアーカイブ1996-2005製作

平成18年度 成果一覧

斎藤 馨(東京大学大学院新領域創成科学研究科 准教授)
藤原 章雄(東京大学大学院農学生命科学研究科 助教)
藤稿 亜矢子(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
石井 秀樹(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
カナル プラディープ(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
山本 祥子(東京大学大学院新領域創成科学研究科)

要旨

東京大学秩父演習林では、1995年より2台の森林映像記録ロボットカメラによる森林景観のビデオ記録を続けられている。定点定時の記録動画と音声は、森林の日々の様子を直感的に感ずることのできる環境学習コンテンツになると考えた。本研究では、3年生以上の小学生が総合学習において環境学習の映像教材として利用することを想定し、1995年から2005年の映像データより、2003年1月6日から2004年1月5日の1年間の森林映像データと気象データを用い、24節季72候の暦に従って、候単位で映像記録をとりまとめたデジタルコンテンツを試作した。メディアは、1候を1枚のカードにレイアウトデザインした印刷物とPDF ファイル、1候を1チャプターとして日々の映像と音声、及び気温の時間変化グラフを視聴できるビデオ再生画面レイアウトをデザインしたDVDを作成した。またPDFファイルとDVDファイルをダウンロードできるWebサイトには、森林映像記録ロボットカメラについて視聴者に理解できるように平易な文章で解説を掲載し、デジタルコンテンツを配信できるようにした。試作を通じて、印刷物とDVDとで1セットとして視聴することで、印刷物を見ながらDVDで映像を選択して視聴する方法や、逆にDVD 映像を見ながらその前後をカードで一覧するなどの使い方があることが分かった。森林の日々の様子を擬似的にでも感じる際に、印刷物とDVDとが相互に補完するメディアとしてデザインすることが必要だと思われる。本研究での試作を通じて明らかになったデザインを踏まえ、さらに洗練したデジタルコンテンツを新たに制作し、森林環境の変化を子供達が感じ取れるデジタルコンテンツの評価実験を小学校の教員との共同で進めたい。

キーワード

マルチメディアコンテンツ、森林、環境教育、ビデオデータ、アーカイブス