環境ストレスに対する森林生態系の構造的、機能的応答の解明

平成15年度 成果一覧

大澤雅彦(東京大学 大学院新領域創成科学研究科環境学専攻)
福田健二(東京大学 大学院新領域創成科学研究科環境学専攻)

要旨

地球規模、地域規模の人為によるストレスが森林生態系に与える影響を、特に首都圏の都市化に伴う影響を強く受けている丹沢山地の森林生態系の垂直分布、東京 ~千葉県のシイ・カシ林の都市化、筑波山におけるアカマツ林の松枯れなどを事例として、生態系の構造および動態をなどの観点から明らかにした。森林生態系の変化は同時に、林木のみならず土壌動物や菌根菌などの微生物群集にも大きな影響を与えており、生態系全体としての機能不全を引き起こしている可能性が示唆された。またこうした環境変化に対する生態系の応答、評価予測のためにはいくつかの指標的な群落特性、種の存在などが示唆され、今後さらに総合的な解析を進める必要があることが示唆された。

キーワード

垂直分布、森林帯、土壌動物、スダジイ林、菌根菌、アカマツ林、都市化