環境修復技術としての超臨界流体の応用

平成13年度 成果一覧

大島義人(東京大学 環境安全研究センター助教授)
山本和夫(東京大学 環境安全研究センター教授)

要旨

人類の生産活動の結果として多種多様な化学物質が作り出され、しかもそれらが我々の非常に身近なところでも存在しうる現状において、排水を含めた廃棄物に関する問題、あるいは有害物質による土壌汚染の問題は深刻化しており、環境保全のための重要な課題となっている。近年、新規な廃棄物処理技術の一つとして超臨界水酸化反応が注目されており、この手法によって、ダイオキシン類等の内分泌撹乱物質を含むほとんどの有機・無機化合物が、非常に短い反応時間でほぼ 100%分解・無害化されることが明らかにされてきている。本プロジェクトは、超臨界水を媒体とする科学反応を環境破壊に対する修復技術として積極的に応用し、微量有害化学種を完全除去するための廃棄物処理の基盤確立を目指すものである。本年度の報告では、超臨界水酸化反応による廃棄物処理プロセスについて、実際の工業廃水を対象に、固体触媒の導入によるプロセス全体の効率化と安全性の向上について検討を行った。

キーワード

超臨界水酸化プロセス、廃棄物処理、不均一触媒反応