環境研究成果の環境教育への配信:その戦略と手法

平成15年度 成果一覧

味埜 俊(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
山路 永司(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
柳沢 幸雄(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
佐藤 仁(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授)
島田 荘平(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 助教授)

要旨

地球全体の環境に配慮して行動することの重要さが指摘されているにもかかわらず、環境教育を実施するための手法論や具体的な環境教育の内容は十分に体系化されているとは言えない。AGSの環境教育のグループは文化的背景が異なりさまざまな学問的バックグランドを持つ学生に対してどのように環境教育を実践できるかを検討するための実験の場であるY.E.S. (Youth Encounter on Sustainability) を実施し、その成果を総括することにより環境教育あるいはサステナビリティ教育の体系化を行ってきた。それらを通じて環境教育の体系化を図ることが本研究の最終的な目的である。本プロジェクトは、国際プロジェクトとして実施している同様の研究を、東大側として実施してゆくための国内プロジェクトと位置づけられる。これまで実施してきたY.E.S.は、1)サステナビリティは多様な概念であることを繰り返し理解させるカリキュラム、2)サステナビリティの実現において重要な、マイノリティへの配慮をはじめとする社会的要素を意識させる実施システム、3)環境配慮が必要な場面で具体的行動をとれるようにサステナビリティの体験的理解を目指すプログラム、であったと言える。一方、今後は、アジアの一員である日本が、アジアの国々に理解され、アジアを対象として扱うようなサステナビリティ教育の手法を確立してゆく必要があるだろう。

キーワード

環境教育、サステナビリティ、Youth Encounter on Sustainability (Y.E.S.)