金属水酸化物を基盤とした高機能固体触媒の開発

平成21年度 成果一覧

水野哲孝 (東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻教授)
山口和也 (東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻准教授)

要旨

我々は,ルテニウム水酸化物の特長を利用した高機能固体触媒の開発を行った.金属水酸化物を高分散担持した触媒(Ru(OH)x/support, support = Al2O3 or TiO2)が,アルコールやアミンの酸化反応,ラセミ化や還元などの水素移行型反応,ニトリルの水和反応などに対する優れた不均一系触媒となることを見出した.これらの反応は,触媒上に存在するLewis酸点とBr?nsted塩基点による基質の協奏的活性化により効率よく進行することが明らかとなった.さらに,我々は,(1)アミンの酸素化によるアミド合成,(2)アルコールとアンモニアからのニトリル合成,などの新規な反応を開発した.これらの反応はすべて不均一系触媒作用であり,触媒はすべての反応において再使用可能であった

キーワード

金属水酸化物,不均一系(固体)触媒,基質の協奏的活性化

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