高齢者の転居とその健康影響:住環境変化への円滑な適応を可能にするために

平成19年度 成果一覧

甲斐 一郎(東京大学大学院医学系研究科  教授)
斎藤 民(東京大学大学院医学系研究科  助教)
李 賢 情(東京大学大学院医学系研究科  博士課程)

要旨

高齢者の転居先の環境への適応困難が報告されている。本研究では、高齢転居者の適応促進を目指し、以下の2点を検討した。1)高齢転居者の社会的孤立予防プログラムの開発と評価:準実験的デザインに基づく評価から、当プログラムが社会的孤立の軽減および主観的幸福感向上や孤独感の軽減に役立つ可能性が示唆された。
2)韓国における高齢者移動の動向の整理:韓国における先行研究は少ないが、日本と異なり高齢期の移動率が比較的高い差違がある一方、日本と共通して都市部での移動率が高く、その多くが比較的近距離の移動であることが明らかになった。今後韓国における高齢転居者の転居理由やニーズ把握が重要であることが示唆された。

キーワード

転居、高齢者、支援プログラム、介入研究、社会的孤立