高齢者施設の男女均等利用促進をめざして―質的研究による問題の解明―

平成19年度 成果一覧

秋山 弘子(東京大学総括プロジェクト機構ジェロントロジー寄附研究部門 教授)
菅原 育子(東京大学総括プロジェクト機構ジェロントロジー寄附研究部門 PD研究員)

要旨

後期高齢者層の急増に伴い高齢者が住みやすい生活環境やサービスの整備が進んでいるが、その多くが女性仕様となっており、男性の利用が抑制されている可能性がある。本研究では4つの通所介護施設の観察と施設スタッフおよび利用者18名(男8、女10)へのインタビューを行い、①物理的環境②提供されている活動プログラム③人的環境の3点について利用状況や利用満足感を性差の視点から分析した。結果、男性は介護サービス利用に受動的であることが示唆された。男性利用者の積極性を引き出すプログラムの開発や環境整備などが求められる。

キーワード

高齢者介護施設、ジェンダー差、質的社会調査