CFD解析と遺伝的アルゴリズム(GA)を用いたピロティーの最適配置による屋外風環境の改善に関する研究

平成15年度 成果一覧

大岡 龍三(東京大学 生産技術研究所 助教授)
加藤信介(東京大学 生産技術研究所 教授)
陳 宏(東京大学 生産技術研究所 研究機関研究員)

要旨

近年、劣悪な夏季の屋外温熱環境の改善が急務の課題となっている。街区の屋外温熱環境は図1に示すように気温、風向、風速、湿度などの要因により構成される。夏季の劣悪な屋外温熱環境を改善するためには、特に、通風の確保が非常に重要である。既報において、中国・Shenzhen市に実在する集合住宅における夏季の劣悪な屋外温熱環境を改善するために、ピロティーの設置により団地内の歩行者レベルにおける通風性状の向上、温熱快適性の改善する効果を確認した。本研究では、夏季におけるShenzhen市の住宅団地内の通風の確保、屋外温熱環境快適性の向上を目的とし、住宅団地の現状ケースに対するピロティーの最適配置について最適探査を行う。一方、冬季における人間の温熱快適性の観点から見ると、団地内の歩行者レベルにおける冷たい風の流入することは人間の不快感の1つの要因となる。このため、本研究では冬季におけるピロティーを配置する場合、団地内の歩行者レベルにおける風速を増大させないように、解析領域への冷気流の流入を抑制することも検討対象となる。

キーワード

遺伝的アルゴリズム、屋外温熱環境、ピロティー、最適配置